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執筆者の写真八本 信平

Nazotokimono

更新日:2021年6月8日

著作:yumimei


・台本の使用に関して

こちらの台本に関しましてはyumimeiさんの著作、ならびに使用等に伴う全権は

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■登場人物


・ユナ……女探偵、推理することが大好き、好奇心旺盛

・ユウキ……ユナの友人、考えることが苦手だけど突拍子もないヒントをくれる

・サトル……旅館のオーナー、おとなしくて自分から発することはない

・カナン(ゲームマスター)……可愛い女の子&ゲームマスターで謎多き人物、                ただただ謎解きしている人物を見ていたいだけ


謎解き引用:

https://www.nazomap.com/entry/gin_nazo_58 https://www.nazomap.com/entry/gin_nazo_50 https://www.nazomap.com/entry/gin_nazo_85



■台本(4000字)


◯森の中_昼


ユナ「ユウキ早く〜!」

ユウキ「待ってってば!ユナ早いよ!」

ユナ「だって、旅館だよ!楽しみー!!」

ユウキ「わかったわかった!……にしても、こんな森の中にあるんだな……」

ユナ「ね〜!どんな旅館なのか楽しみ!」

ユウキ「地図だともう少しで着きそうだけど……」

ユナ「あ!ついた!ここだと思うよ!」

ユウキ「これは、また……森の奥にあるからか……ちょっと不気味だな」

ユナ「もーそういうこと言わないの!行くよ!」

ユウキ「ヘーい」


◯旅館入り口_昼


ユナ「すみませーん!予約してた者ですけど〜」

ユナ・ユウキ「………………」

ユウキ「誰もでないな、人いないのか?」

ユナ「え、そんなはずないけどな……」

カナン「あれー?私以外にも泊まる人いたんだ〜ラッキー!」

ユナ「……君は?」

カナン「私はカナン!旅行者だよ!」

ユナ「カナンか!よろしく!私はユナ、それでこっちはユウキ」

ユウキ「……ども」

カナン「あはは!ユウキくんってば人見知り〜!」

ユウキ「……なっ」

カナン「そんなことより、どうしてここに立ち止まってるの?」

ユナ「いやー旅館の人がいないみたいで……」

カナン「え?あそこにいる人じゃないの?」

サトル「……」

ユナ・ユウキ「うわ!!」

サトル「……いらっしゃいませ」

カナン「2人とも驚きすぎー!」

ユナ「いやいや!驚くでしょ!」

ユウキ「なんで早く出てこなかったんだよ!」

カナン「ん〜ずっとこっち見てたから様子伺ってたんじゃない?」

ユウキ「趣味が悪すぎる……」

カナン「まあ、いいじゃん!ね、ね、早く案内してよ!」

サトル「こちらになります……」

ユナ「ハキハキ言わない人なんだねぇ……」

ユウキ「なに言ってるかマジで聞こえなかったぞ」


◯旅館部屋_昼


ユウキ「……って!おいおい!一緒の部屋かよ!」

ユナ「え?そうだけど……ダメだった?」

ユウキ「いや、ダメっていうか……」

ユナ「2人分の部屋だと料金高くなるからいいじゃん!」

ユナ「ほら!このお布団ふかふか〜!!」

ユウキ「……ったく呑気だな……」

ユナ「呑気で結構です〜あ!そうだ!」

ユウキ「なんだよ、急に……」

ユナ「旅館の中、探検しようよ!楽しそう!」

ユウキ「えっ、ちょっ……」

ユナ「早く早く〜!!」

ユウキ「はあ、本当に好奇心旺盛だな……」

ユナ「えへへ〜」


◯旅館お風呂場_昼


ユナ「ふむふむ、ここがお風呂場か」

ユウキ「な、なぁ……俺まで入って大丈夫かよ……」

ユナ「大丈夫じゃない?お客さん私たちとカナンしかいないし……」

ユウキ「はあ!?お前って……本当に……」

ユナ「……うん!とりあえず、ここはわかった!」

ユウキ「わかったってなにが?」

ユナ「次いこー!」

ユウキ「おい……!!」


◯旅館食事亭_昼


ユナ「うーん、いい匂い……お腹すいてきた……」

ユウキ「もう少しで昼食じゃないの?」

ユナ「そうだよね〜待たないとダメか〜」

ユウキ「少しくらい待てばいいだろ……」

ユナ「よし!あともう一つ行ってみよー!」

ユウキ「あとは、なにがあるんだよ!」


◯旅館部屋_昼


ユウキ「なんだ、結局部屋に戻ってるじゃんか」

ユナ「そうだよ!何か面白いことがないかなーって思って!」

ユウキ「こんな時くらい探偵脳やめろよな……」

ユナ「だってこうやって探し出すの楽しくない?」

ユウキ「いや、俺にはよくわからん……」

ユナ「は〜ユウキって本当に楽しいことがわからない人だな〜」

ユウキ「俺は今ばかにされてるのか……?」

ユナ「あはは、そんなことないよ!」


ーー数時間後。


ユナ「そろそろご飯だよね〜」

ユウキ「そうだな、食事処に行くか!」

ユナ「ふふふ〜ん♪」

ユウキ「上機嫌だな」

ユナ「どんなご飯が待ち構えてるのかな〜って想像したら楽しみで!」

ユウキ「そうですか……」

???「どうするの!?出れないじゃない!!」

???「いや、これはこちらもわからなくて……」

ユナ「……喧嘩?」

ユウキ「早く行くぞ!!」


◯旅館入り口_昼


カナン「〜だから!なんで出れなくなってるの!!」

サトル「……いや、だからわからないんです」

ユナ「どうしたんですか!」

カナン「あ!ユナちゃん!コンビニ行こうと思ったら、旅館から出れなくなっちゃったの!!」

ユナ・ユウキ「え!?」

ユナ「……どういうことですか?」

サトル「いや、だから僕に言われても……」

カナン「ここのオーナーなんでしょ!しっかりしなさいよ!」

ユナ「なるほど……急に旅館から出れなくなったってことは……事件の匂いですね!!」

ユウキ「おいおい、ここに来てまで……」

カナン「ユナちゃんは、探偵さんなの?」

ユナ「ううん、趣味でやってるだけ!」

カナン「そっかぁ……私は全くダメ……」

ユナ「大丈夫だよ!私が色々と探ってみるから!」

カナン「ユナちゃんは頼もしいね!」

ユナ「……さて、とりあえずはドアを確認してっと……」

ユナ「うーん……これ、どういう原理で閉まってるんだろう……全く動かないなぁ」

ユウキ「無理やりやってもダメか?」

ユナ「うん、全然ダメ。ユウキやってみてよ」

ユウキ「おう!……ぐぐぐぐうっ……!……はぁっ!!はぁ、はぁ……」

ユナ「ね?全然ダメでしょ」

カナン「ね、ここ、何か貼ってあるよ」

ユナ「んー?なになに?『ここから出るには3つの謎を解け』か……なるほどねぇ……」

ユウキ「じゃあ、ユナの出番だな」

ユナ「まっかせなさーい!」

ユナ「とりあえず、カナンとサトルさんは何してましたか?」

カナン「私はお部屋でのんびりしてたよ!小腹空いたからコンビニ行こうと思って!」

ユナ「この付近ってコンビニあるの?」

カナン「あるよ!ユナちゃんたち見てなかったの?」

ユナ「んーまあいいでしょう。サトルさんは何していましたか?」

サトル「……昼食の支度をしてました」

ユナ「それだけですか?」

サトル「……はい」

ユナ「なるほど……まぁこんなもんでしょうね。次は謎解きがありそうな場所を探しましょう」


◯旅館お風呂場_昼


ユナ「とりあえず、最初に行ったお風呂場!怪しかったんだよね〜」

ユウキ「あ、これなんかあるぞ!」

ユナ「どれどれ……『1日前に戻せ 月火月』ひらがな3文字で答えるのね。ふーん……」

ユウキ「なんだこれ……全くわかんないな……」

カナン「難しい〜!!」

サトル「……」

ユウキ「1日前に戻すって……簡単に考えると日月火だよな」

ユナ「……!!それよ!月火月は『日月日』!このままだと読めないけど、『明日』と組み合わせてみると『あす』『あした』 と読めるわ!」

ユウキ「おお!さすがユナ!」

ユナ「ん?どこからか紙が……次は食事処に向かえ、か……行くわよ!」

サトル「……ちょ、まだ作ってる途中……」


◯旅館食事亭_昼


ユナ「うーん、いい匂い……作っていた途中だったんですか?」

サトル「さっき言いました……」

ユナ「キッチンに紙があるわね……なになに……『し◯①>ち◯>ば③』答えは「①ば③あ③」ね……」

カナン「なにこれ〜!?」

ユウキ「全くわからなくて困るな……」

ユウキ「お、ヒントがあるな!どれどれ、一番左のものが一番価値がある……寿司でよく使うぅ?」

ユナ「……答えは①ば③あ③よね……はっ!!わかったわ!!」

カナン「えー!なになに!教えて!!」

ユナ「これ、あれだわ丸のところには松竹梅が入る……そして、導かれるのは『うばいあい』だわ!」

ユウキ「なるほどな!!」

ユナ「あら、またどこからか紙が……次は私たちの部屋を示してるわね」


◯旅館部屋_昼


ユナ「さて、最後の謎解きね……『寿司かにケーキと柿』家業と作業を無視しろ?3文字の答えは何か……難しいわ」

ユウキ「さすがに、ユナもお手上げか?」

ユナ「うーん……」

カナン「……これってぇ、家業と作業、別の意味で捉えられないですかぁ?」

ユナ「別の意味……か」

ユウキ「いやいや、別の意味ってなんだよ!カタカナとかひらがなにすればいいのか?」

ユナ「……ひらがな……カタカナ……あっ!!」

ユナ「家業と作業を「カ行」「サ行」として捉えられれば、「すしかにけーきとかき」の中からこれらの文字を抜くことで答えが 導ける!」

ユウキ「お、おう!」

ユナ「そうすると何が出てくるかわかる?」

ユウキ「んー?うーん……『にーと』だ!」

ユナ「そう、にーと。私たちのこと言ってるのかしらね」

カナン「……」

サトル「……」

ユウキ「……」

カナン「あーはっはっは!ユナちゃん最高!!本当に探偵みたいだね!ユウキくんとのコンビも最高!」

ユナ「カナン……やっぱり……」

ユウキ「え!?え!?どういうこと!?」

カナン「あはは、これ全部仕組んだの私!謎解きしてる人をみるのが大好きでさ〜」

ユウキ「ええ?!」

カナン「まさか、探偵さんがいるとは思わなかったから〜ちょー嬉しかった」

ユウキ「え、ユナは気づいてたのか?」

ユナ「まぁね。そもそもサトルさんはあり得ないかなってずっと思ってた」

ユウキ「なんで!?」

ユナ「まず、私たちが旅館見回った時にカツのいい匂いがしたでしょ」

カナン「ん〜でもさ、それだったら私たちが来る前に準備してた可能性もあるよね?」

ユナ「それはないよ、みんなで見に行った時、作りかけだったでしょ。それに温かかったし、カツも柔らかかった。時間が 経ったカツって固くなるはずだもの」

カナン「なーるほど!ふふ、ユナちゃんってほんといいね」

ユナ「ありがとう」

カナン「最高の思い出になったわ〜!それじゃ、私は帰ることにするね!」

ユウキ「え!なんで?」

カナン「んー?本来の目的は謎解きして欲しかったからだし……ここにいる理由もないなーって」

ユナ「カナン……すごいね……」

カナン「あはは!褒め言葉として受け取っておくね!じゃあ、バイバーイ!」

サトル「……あっ」

カナン「あ、ごめんごめん。迷惑料と旅行代金渡さないとね!はいこれ!」

カナン「じゃあ、ユナちゃんまたどこかで会おうね!」

ユナ「ふふ、じゃあまたね」

ユウキ「なんだよ〜ホントこういうのやめてほしいわ……」

ユナ「でも楽しいかったからいいじゃん」

ユウキ「ハラヘッタ……」

サトル「あ、じゃあ……ご飯にしましょうか」

ユナ・ユウキ「「はーい!!」」


ーーこうして自称探偵ユナの1日が終わったのだった。

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